「で、結局何が言いたいの?」申し送り後の、あの重い空気…
お疲れ様です。「看護師やめたい.jp」管理人のサイトウです。
日勤から夜勤へ、夜勤から日勤へ。患者さんの情報を次の勤務帯へ正確に伝える「申し送り」。看護師の仕事に欠かせない重要な業務ですが、これが「苦手だ」「怖い」と感じている方、実は非常に多いのではないでしょうか。
「話が長い、まとまっていないと先輩に怒られる」
「どこまで伝えればいいか分からず、パニックになる」
「申し送りの時間が近づくと、動悸がしてくる…」
私の看護師の妹も、新人時代に申し送りがうまくできず、先輩から厳しく指導されて以来、すっかり苦手意識を持ってしまったと話していました。
ご安心ください。申し送りがうまくいかないのは、あなたの能力が低いからではありません。単に、情報を整理し、簡潔に伝えるための「型」を知らないだけなのです。今回は、誰でも今日から実践できる、申し送りが劇的にうまくなる3つのコツをご紹介します。
なぜ、あなたの申し送りは「伝わらない」のか?
うまくいかない原因は、主に2つです。
- 全部伝えようとしすぎている:患者さんの情報をAからZまで、すべて口頭で伝えようとしていませんか?聞き手は、情報の洪水で何が重要なのか分からなくなってしまいます。
- 時系列で話してしまっている:「朝、〇〇があって、昼に〇〇があって…」と、ただ出来事を時系列で話すと、結論が分かりにくく、話が長くなりがちです。
申し送りの目的は「自分がやったことを報告する」ことではありません。「次の勤務者が、安全に、効率よく業務を開始するために必要な情報を伝える」ことです。この目的を意識するだけで、伝えるべき情報が見えてきます。
【今日からできる】申し送りが劇的にうまくなる3つのコツ
コツ1:フレームワーク「SBAR(エスバー)」を使う
これが最強の武器です。SBARとは、情報を「Situation(状況)」「Background(背景)」「Assessment(評価)」「Recommendation(提案)」の4つの要素に整理して伝えるフレームワークです。
▼ SBARを使った申し送り例
- S(状況):「〇号室の〇〇さん、15時頃から38.5℃の発熱があります」
- B(背景):「〇〇の疾患で入院中の方で、本日〇回目の化学療法を実施しました」
- A(評価):「発熱以外のバイタルは安定していますが、表情が険しく、倦怠感を訴えています。化学療法の副作用による発熱性好中球減少症の可能性があります」
- R(提案):「18時に再度検温し、もし熱が下がらなければ〇〇先生に報告をお願いします。クーリングの準備もしてあります」
この順番で話すだけで、聞き手は状況を瞬時に理解し、次に行うべき行動が明確になります。「話が分かりやすいね」と、先輩からの評価も変わるはずです。
コツ2:「伝えること」と「見ておいてほしいこと」を分ける
申し送りで話すべきは、口頭で伝えなければならない、緊急性・重要性の高い情報だけです。日中の細々とした出来事や、検査データなどは「カルテを見ておいてください」で十分です。情報を切り分ける勇気を持ちましょう。
コツ3:事前にメモに「要点」を書き出しておく
いきなり話そうとすると、頭が真っ白になります。申し送りの前に、患者さんごとに「SBAR」に沿って、伝えるべきキーワードをメモ帳に書き出しておきましょう。それを見ながら話すだけで、落ち着いて、漏れなく情報を伝えることができます。
それでも「怖い」が消えないなら、環境が原因かも
これらのテクニックを使っても、どうしても「申し送りが怖い」と感じてしまう。先輩からの厳しい追及や、人格を否定するような叱責に、心が萎縮してしまっている…。
もし、あなたがそんな状況なら、それはあなたのスキル不足ではなく、職場の「教育体制」や「人間関係」に問題があるのかもしれません。
健全な職場では、申し送りはチームで情報を共有するための建設的な場です。個人のミスを吊し上げるようなことはありません。もし、今の職場がそうでないなら、もっとあなたらしく働ける、サポート体制の整った場所に環境を変えることも、真剣に考えるべきです。
「レバウェル看護」のような転職サイトには、教育体制が充実していることで評判の病院の求人が多数あります。「新人や若手のフォローが手厚い職場はありますか?」と相談すれば、プロの目であなたに合った職場を探してくれます。
まとめ:申し送りは「技術」。練習すれば、必ずうまくなる
申し送りが苦手なのは、あなたが看護師に向いていないからではありません。ただ、うまく伝えるための「技術」を知らなかっただけです。
今日お伝えした「SBAR」を意識して、次回の申し送りに臨んでみてください。きっと、昨日よりもうまく伝えられるはずです。その小さな成功体験が、あなたの自信を取り戻してくれます。
