内科看護師にとって狙い目な転職先の見分け方!転職を成功させるための注意点は?
看護師の仕事は厳しく、働きながら転職を考えることも決して少なくないはずです。
看護師が転職する上では、転職先で求められる仕事をきっちり出来るか不安に思うこともあるでしょう。
転職のたび、自分に合った診療科を探す事は難しく、よく分からないまま面接へ行くこともあるでしょう。
ここでは、内科の看護師が転職する際のポイントや注意点など、体験談を交えてご紹介します。
内科看護師の転職での注意点とは?
楽そうな診療科を探すのはNG
内科は、外科とは違って傷の処置や手術にまつわる管理がなく、業務内容も比較的簡単だと考える看護師もいます。
しかし、内科の看護師には目に見えない病気を見極めるスキルが求められます。
患者さんの様子を見ながら病気の可能性を考え、症状を正しく見極める必要があります。
こうした働きは、知識がなければできません。
勉強すべきことが多い
内科の看護師の主な役割は内服治療の介助ですが、内服にまつわる新しい情報は年々増えていきます。
ジェネリックの薬や、似たような名前の全く違う薬を取り扱うときには、きちんと勉強する必要があります。
また患者さんも、毎日症状が変わるため、現在の状態をよく観察し、いつもと違う症状があれば、他の病気の可能性も考慮しなければなりません。
やはり、知識量が必要になります。
患者さんのほか家族のケアも必要
ここでは、具体的な例とともに紹介しましょう。
家族のケアが必要になる場面として、癌の末期の告知のような重大な告知があります。
癌患者さんの症状が手術ができないほど進行していた場合、家族には悲しい告知もしなければなりません。
告知そのものは医師が行いますが、看護師もそのあと、家族の心のケアを行う必要があります。
内科の看護師が転職を成功させるコツ
休憩時間があるかチェックする
病院の求人情報には、ほとんどの場合休憩時間が記載されています。
しかし小さい病院やクリニックでは、労働時間のみで休憩時間が記載されていない場合もめずらしくありません。
能力次第では休憩時間を割いて働く必要があることから、1時間の休憩時間が確保できるかどうかよく確認しましょう。
不慣れでも、先輩看護師がしっかりフォローしてくれる環境なら休憩時間が確保されやすくなります。
現在働いている従業員数をチェックする
求人の中には、看護師の数が少ない病院やクリニックのものもあります。
そうした職場では、就職後に十分な教育がないまま、時間に追われる可能性もあります。
転職先を見極める際には、患者さんがどのくらい来て、医師や看護師が何人いるのかをあらかじめ確認しておきましょう。
業務内容をチェックする
大きな病院では医師のほか、検査技師、理学療法士、作業療法士などの職種がともに働いています。
しかし内科では、医師と看護師しかいない場合が多いです。
そうした職場で、業務内容を確認しておかなければ、看護師がレントゲンや検査一般も担当することになるかもしれません。
採血やエコー等のほか、レントゲンやCTの検査など、幅広い技術や知識が必要になります。
転職に必要な心構え
看護師に必要なものを揃える
転職が決まったら、内科の看護師に必要な道具をしっかり準備しておきましょう。
準備をきちんとしておけば、転職初日も安心して乗り越えられます。
初日から「メモ帳もペンも、聴診器さえ持っていない」という状態では、先輩看護師から引かれてしまうかもしれません!
内科の基本業務をおさらいしておく
内科の看護師は何をしていて、どんな知識や技術が必要かおさらいしておきましょう。
レントゲン等の検査がある職場では、ぜひレントゲンの手順について勉強しておきたいですね。
初日から患者さんに会うことのない病棟でも、基本的な病気や症状の内容は頭に入れましょう。
病棟ではいつ何が起きるか分からず、患者さんから急に声をかけられることもあります。
どんな場合にも、幅広く対応出来る状態にしておきましょう。
内科の看護師に狙い目な病院
求人が出ていることの少ない病院
いつでも求人がある病院やクリニックは、それだけ辞める人も多く定着しづらい職場と考えられます。
それに対しなかなか求人を出さない病院の方が、給与や待遇面で充実している可能性が高いです。
お給料が不自然でない病院
お給料が高ければ高いほど優れた職場とは言えません。
妙に高く設定されている職場では、辞めていく人も多い傾向にあり、悪い言い方をすればお金で人を呼ぼうとしている可能性もあります。
お給料が良くても働きにくい病院では意味がありませんので、お給料は注意深くチェックすべきでしょう。
まとめ
内科は、見方によっては「もっとも難しい診療科」とも言えそうです。
それは、患者さんの症状や訴えからさまざまな病気の可能性を考え、観察しなければならないためです。
治療に必要な内服も、日進月歩で新たな製品が開発されています。
常に知識を増やさなければいけません。
しかし、内科の仕事は看護師の誰もが必ずと言っていいほど通る道です。
生活習慣病のような、近年増えている病気も内科治療が求められ、さらに抗がん剤治療や重篤な病気の治療も行います。
患者さんはもちろん、患者さんの家族や自分の精神状態も管理しなければなりません。
最も多い診療科でもある内科は求人数も豊富なため、自分が内科の看護師に向いているか、自分に合った求人はどれかよく考えて選び抜いてください。