嫌われる看護師の特徴とは?あなたは同僚の看護師や医師から面倒がられてない?
看護師の中には、同僚、医師、患者さんから「この人嫌い、苦手」と思われてしまう特徴についてご紹介していきます。
中には私の偏見もあるかと思いますが「うちの病院にもいる!」「私は大丈夫かな?」と考えながら読んでみてくださいね。
嫌われてしまう看護師の特徴とは?
他の仕事を手伝わない
例えば、自分の担当でない患者さんに誰にでもできる簡単な頼まれごとをしたとき、わざわざ担当の看護師に伝える人がいます。
自分の担当でない患者さんの対応は負担になりますが、看護師同士お互いに助け合う姿勢も大切です。
他にも自分の仕事が終わったらさっさと帰る、という姿勢の看護師もいますが、自分が困っているときに誰からも助けてもらえないなど、めぐりめぐって自分の枷になることもあり得ます。
ミスを人のせいにして謝らない
ミスがあったとき、ふりかかる責任が大きくなることを避けるために、人のせいにしがちな看護師がいます。
「あの患者さんに薬を飲ませたのは誰?」、「あなたのせいで患者さんが悲しんでいた」というように、責任転嫁するのは最低の行為です。
自分のミスの場合は、社会人として素直に謝罪したいものです。
医師の目線に立ってしまう
仕事ができ、知識や技術のある看護師は、その能力を自尊することで「自分に酔っている」状態になりかねません。
看護師でありながら医師のように診断名、必要な処置、治療などを提案しすぎることで、看護師の仕事である「医師のサポート」が滞り、看護師同士の協調性を乱す可能性があります。
自尊心ゆえに他の看護師や患者さんを下に見ている人も多く、言葉使いや態度が高圧的になりがちです。
特に高い知識や技術が必要なICUや救急外来に多く、確かに知識や技術は素晴らしいのですが、ひけらかすことで嫌われてしまうのです。
悪口が多い
新人看護師、同僚看護師、上司、医師、患者さんというように、関わる人の噂が多く、休憩室やナースステーションではずっと悪口を繰り返している看護師がいます。
中には、悪口だけでなく、周りの看護師と一緒に嫌がらせをはじめてしまう看護師もいるから困ったものです。
そんな人とシフトが被ると、それだけで憂鬱になってしまいます。
上司と後輩で態度が変わる
一見、明るく人当たりがいい看護師でも、後輩に対しては扱いがひどい場合があります。
後輩には厳しく当たり、無視や陰湿な対応が続くのです。
患者さんやご家族、上司、他職種からは評判がいいため、上司に「つらい」と相談しても、取り合ってもらえないことが多いです。
異性に対して態度が変わる
女性看護師には厳しいのに、男性の医師とコミュニケーションを取るときだけ優しく女性らしい対応になる看護師は、見ていていい気持ちがしません。
すべての医師や看護師に優しければいいのですが、そうでないと反感を買いやすくなります。
他人に厳しすぎる
大学病院や看護学校が付属している病院では、学生や新人看護師のような慣れない立場の相手にものすごく厳しい看護師がいます。
「いじめではないか?」、「そこまで言わなくても」と思うほど、冷たい言動をするのです。
学生が声をかけても「は?」、「何?」と雑にあしらい、ひどいときは無視をします。
その看護師自身が、学生や新人の頃に同じような対応をされてきた経験があるのだと思いますが、その経験があるからこそ同じことをしないよう、厳しさと愛情のある看護師を目指したいものです。
医師から嫌われる看護師の特徴
ここからは、知り合いの医師の意見を参考に、医師から嫌われてしまう看護師の特徴を挙げていきます。
周りの人に厳しすぎる
やはり医師目線でも、新人看護師や看護学生への対応を見て「そこまで言わなくてもいいのに」と思う看護師がいるようです。
医師の世界では、医学生や新人の医師を歓迎する風潮があるため、看護師の対応に疑問を感じてしまいます。
恐いというよりも「余裕のない人」と思われ、疎まれてしまいます。
電話が多い
必要なシーンは別として、小さいことでも何か起こるたび、医師に電話をする看護師は面倒だと思われがちです。
相談したいことや依頼があればまとめて報告すればいいのですが、いちいち電話していると業務効率が悪くなります。
「さっき電話したのに、また電話があって結局呼び戻された」というようなことが頻発しているのであれば、作業効率も落ちてしまうため病棟単位で重要な問題として考えなければいけません。
伝え下手
忙しいときにかかってきた電話では、内容を早く知り優先度を判断したいと思うものです。
しかし「Aさんという名前の方で、〇〇歳で、普段のADLは……」と前置きばかりで本件を切り出さない看護師もいます。
詳しく聞いてみると「意識がない」など重要な情報が後から出てきて、困った経験もあるそうです。
看護師は「誰が?いつ?既往は?」というような情報を、新人の頃から厳しく求められています。
しかしそうした前置きが長くても、本当に伝えるべきことは伝わらない、また用件そのものが他愛ないこと、というのは改善すべきでしょう。
カルテの情報を押さえていない
必要な情報をカルテに書いていても、しっかりカルテを読まない看護師は医師を困らせる存在です。
例えばカルテに「こうした理由から〇〇の内服を中止する」と書いているのに「内服の処方がありません」と連絡が来たときには、カルテの意味も問いたくなってしまうでしょう。
当てはまってない?新人看護師が嫌われる場合の特徴
長年新人看護師の教育にあたりましたが、そこで先輩看護師が手を焼いている相手には共通点がありました。
プライドが高い
看護学校で優秀と言われてきたような生徒は特に、プライドの高さが何気ない言動に表れがちです。
特に社会人から看護師になった人は「先輩だけど年下」という状況から、プライドを捨てにくくなります。
しかし先輩看護師も仕事の合間で教育にあたっているため、謙虚な姿勢を忘れてはいけません。
あいさつをしない
社会人として基本である挨拶ができないと、同僚だけでなく患者さんからも不満を集めます。
特に新人看護師であれば、自分から積極的にあいさつをしてください。
言い訳が多い
仕事で怒られることは嫌なことですが「でも」「だって」と言い訳をするのはいいことではありません。
それどころか言い訳をすることで、ますます悪い印象にもなりかねいのです。
新人看護師は、まず謝罪をして言いたいことがあっても飲み込む素直さが必要です。
すぐに「教えてもらっていません」と言う
たくさんのことを教わる中で、実際に「教えてもらっていないこと」もあるでしょう。
しかし、「予測していませんでした」「忘れてしまいました」といった言い方に変えるだけで、受け取る側の印象も変わります。
さらに「学びたいので、教えてください」「○○の勉強はしたので、やらせてください」という姿勢を見せれば、より可愛がられるはずです。
一人で勝手にケアを実施してしまう
初めて行う処置やケアは原則、先輩看護師に確認してもらう必要があります。
先輩看護師が忙しそうだと声をかけにくいですが、「なんとなくわかるから」「勉強したから」と、勝手に一人で行うことは避けてください。
万が一事故が起きてからでは遅く、周りの人たちに迷惑をかけてしまいます。
すぐに泣き出してしまう
看護師はつらい仕事も多く、私自身、業務中に思わず感情が出そうになったことは何度もあります。
「泣きたくて泣いているわけではない」という気持ちもよくわかりますが、すぐに泣き出す看護師相手には先輩看護師も指導ができません。
社会人として仕事場や患者さんの前で泣いてしまうのは避け、せめて休憩室やトイレなど他の人の目の届かない場所で泣きましょう。
看護助手さんに上から目線で接する
上司、先輩看護師、医師などには適切な対応ができても「助手」相手となるととたんに態度が変わる看護師がいます。
中には、新人看護師であるにもかかわらず、長年勤めている相手に平気で厳しい態度をとるような看護師もいますが、見ていて気持ちがいいものではありません。
確かに助手という立場は資格がありませんが、私たちが安心して仕事に打ち込めるのは看護助手さんがいるからこそ。
看護師よりもいい振る舞いができる人もいますし、お互いにサポートし合う気持ちが必要です。
本当にあった!看護師の嫌われエピソード
私の働いていた病院では、ある看護師長が事実上の「クビ」を言い渡されたことがあります。
この看護師長はいつもすごく冷たく、毎日色んなことに文句をつけていました。
休暇を申請すると「なんで?」「忙しいときに」と言われ、残業届を出せば「要領が悪いから残業になったんでしょ」「それだけの仕事をしたの?」と言うような人です。
ほとんどのスタッフに嫌われていて「師長を変えてほしい」と掛け合っていた人も多かったのですが、現実はなかなかうまくいかず……。
しかしある日、突然看護師長が異動になり、まもなくクビになったのです。
それは、看護師長が日頃から吐いている暴言や罵詈雑言、理不尽な罵声を、動画撮影して掛け合った看護師がいたから!
それが証拠となり、看護部長も「そこまでひどい対応をしていたなんて」と驚いて、異動にしたそうです。
嫌われている看護師は、周りの不満を買い続けることで働き続けることも難しくなるんですね。
まとめ
看護師が「辞めたい」と思うとき、人間関係の問題が大きな理由であることはめずらしくありません。
今回挙げたような看護師は、どのような職場でも必ずと言っていいほどいます。
そのため、苦手なタイプの看護師ともうまく付き合う方法を自分なりに考えてみてくださいね。
また、知らずしらずのうちに自分も当てはまっていないか、毎日の言動を省みることも忘れないようにしましょう!