眼科看護師求人の募集内容とは?よくある疑問や向き不向きも徹底解説!
今回は、眼科看護師について解説します。
眼科看護師の仕事や求人の内容、おすすめポイント、向き不向きなどをご紹介していきましょう。
眼科看護師の仕事内容
目にまつわる患者さんのご相談、視力検査、目の病気の早期発見と治療というように、目のトラブルを取り扱います。
大まかな仕事内容は、その他の看護師とあまり変わりません。
しかし眼科は他の診療科よりも特殊で、業務内容についても少し違います。
基本的な診療介助については他の外来と変わりませんが、患者さんの検査、手術介助や手術に関する説明のほか、視能訓練士がいなければ視能訓練士の役割も担う必要があります。
入院施設があれば、手術や入院前の説明・観察、手術前の点眼、手術室への申し送り、退院後の指導も行います。
現在、高齢化によって認知機能が低下している患者さんも少なくありません。
ときには移動の介助も必要になるのが、眼科の特徴です。
眼科看護師の外来と病棟の違い
外来では、医師の診察や検査の介助のほか、診察前の準備や手術の説明を行います。
視能訓練士がいなければ、コンタクトレンズや眼鏡を作るサポートもします。
病棟の場合は、眼科手術で入院する患者さんへの説明や準備、観察、手術室への申し送り、退院後の指導をします。
眼科看護師求人の募集内容
病院は手術介助や病棟勤務、クリニックでは診察や検査の介助に関する求人が多いです。
給料
一般的な看護師に比べ、少ない傾向にあります。
クリニックなのか病院なのか、さらに地域によっても違うものの、およそ20~25万円が相場です。
入院施設があれば夜勤手当も受け取れるため、25万円以上になる場合もあります。
手術室、外来経験者は、給料が高めに設定されることもあります。
勤務時間や休日、残業
外来は、ほとんど残業がありません。
休日については、日曜、祝日休みの場合が多いです。
クリニックなら、9:00~18:00勤務で、外来患者さんが多い日には、残業があることがあります。
また、患者さんが来る前に各種準備があるため、早めに出勤する必要があります。
病棟がある場合、夜勤ありのシフト制が一般的です。
他の診療科に比べれば残業は少ないものの、夜勤や手術室勤務があれば、長時間に渡る立ちっぱなしの勤務になり、大変な思いをします。
福利厚生
ほとんどの病院で、社会保険が完備されています。
病院ごと、細々とした福利厚生が用意されているため、求人情報によく目を通して理想の福利厚生が揃っている職場を探しましょう。
勤務場所
基本的に病院やクリニックでの勤務です。
求められる人物像
たくさんの患者さんが来院される外来では忙しい状況が続きやすく、ある程度の忙しさに抵抗がない看護師に向いています。
さらに検査や処置について知識や技術を身につけたい看護師、少ないスタッフの中でもうまく人間関係が構築できる看護師が必要です。
病棟勤務の場合は、短い期間の中でスピーディーに対応できる看護師が必要です。
手術介助も求められるため、直接看護師、間接看護師の仕事についてもしっかりと覚える必要があります。
必要なスキル、経験
看護師国家資格や眼科経験がある看護師は優遇されやすい傾向にあります。
大きな病院の場合は、手術室経験も歓迎されます。
眼科看護師の求人ポイント
能訓練士在住
視能訓練士在住の病院の場合は、視力検査や眼圧検査などの業務が必要なくなります。
未経験可
「未経験可」と明記された求人では、未経験の看護師に対する指導プログラムがあります。
開院したばかりの病院
開院したばかりの病院では、看護師同士の確執もなく安心して働くことができます。
仕事についても、みんなが同じようにスタートして一斉に学べるのが魅力です。
残業が少ない
残業がある病院の場合、月々どのくらいになるか、残業代が出るかどうか事前にチェックするのが難しいため、できるだけ残業のない職場がいいでしょう。
眼科看護師の雇用形態による違い
ボーナスの有無や日割り計算、月額固定などが変わります。
眼科看護師をおすすめしたい理由
多忙すぎない
作業量の多い病棟では、ゆっくりと仕事に向き合うのは難しいものですよね。
眼科病棟では入退院の期間が比較的短く、手術件数も多いため、どんどん仕事を進めていく力がつきます。
仕事の優先順位を考えながら動く能力が伸び、採血や点滴留置をこなす中で、穿刺技術も伸ばしていくことができます。
視力障害の患者さんであっても、基本的なADLは高く、介助そのものは少ないです。
退院までの流れをつかめる
他の病棟では、急変患者さんや長期入院の患者さんの対応もするでしょう。
眼科病棟の場合、慢性期病棟では学べない入院手術退院までの流れが分かり、仕事を理解しやすいのが特徴です。
業務内容もルーティン化されてミスが起きにくく、仕事を覚えたい新人看護師にもぴったりです。
眼科看護師に向いている人の特徴
単調な作業が好き
眼科看護師は診察や検査の介助のように同じ検査を繰り返すので、単調な仕事が好きな人に向いています。
数をこなすことが苦痛でないのであれば、眼科看護師に向いているでしょう。
患者さんの目線に立てる
目が見えずに困っている患者さんが多いため、忙しくとも細かい気配りができる人に、眼科看護師が向いています。
相手の目線で考え「こういうサポートがあったら嬉しいだろうな」と考えて動く力が求められます。
じっくり仕事を学びたい
眼科看護師は同じ作業をすることが多いため、一つひとつの仕事をじっくり覚えたい人にぴったりです。
眼科看護師に向いていない人の特徴
新しい看護技術やスキルを学びたい
眼科は、比較的特殊な診療科のため、眼科分野についてよく学ぶことができるものの、一般的な看護技術からは遠のきます。
一般的な看護知識やスキルをつけたい、もっと新しい技術を磨きたいと考える看護師には向いていないでしょう。
眼科看護師の仕事は主に点眼介助や手術介助、点滴留置のため新人看護師は他の看護技術を学びにくいのも注意したいポイントです。
同じ作業の繰り返しが苦手
眼科看護師は手がける手術の種類も少なく、外来対応の場合にも同じような検査も同じことが続きがちです。
看護師にとってはいつも同じ内容でつまらないと感じられるかもしれませんが、患者さんには自分の人生にかかわる大事な検査や処置のため、患者さんの目線に立つことが欠かせません。
毎日同じことの繰り返しでは退屈してしまい、いつでも違う新鮮な作業をしていたいという看護師には、あまり向いていないでしょう。
臨機応変な対応ができない
真面目な看護師ほど、仕事が忙しくなっていく中で周りが見えなくなりがちです。
しかし眼科看護では、目が見えないすべての患者さんに対し「必ずこれをしなければいけない」と言えないため、忙しい中でも患者さんに合わせた柔軟な対応が求められます。
一人ひとりに合った点眼方法を探すことも大切なため、すべての患者さんに一辺倒な対応をする看護師は、あまり向いていないかもしれません。
眼科看護師にまつわるよくある疑問
眼科の大変なことは?
目薬が必要であっても重要性を理解できず、きちんと行わない患者さんが多いです。
理解が足りない患者さんには、繰り返し指導しなければいけません。
また、病棟では看護師による点眼介助が多く、5分おきに点眼を行わなければならないこともあり時間がかかります。
眼科看護師で身につくスキルや経験は?
手術や点眼、穿刺技術が身につきます。
特に穿刺の機会はとても多く、点滴留置は一日何件も行うなど他の病棟以上に患者さんの血管を扱います。
患者さんは高齢者さんも多く、点滴が難しい患者さんもいるため、さまざまな経験を積みながら穿刺技術を磨いていくことができます。
未経験でもできる?
手術室経験がない看護師は、眼科手術の際に流れが分からず、苦労することもあるかもしれません。
しかし、ほとんどの病院で新人看護師に対する教育制度やマニュアルが用意されているため、未経験でも挑戦することでスキルアップが目指せるでしょう。
まとめ
今回は、眼科看護師についてご紹介していきました。
眼科看護師といっても、一般的な看護師の仕事とほとんど変わらず、介助がメインです。
ただし視覚にまつわる看護のため、介助しなければならないシーンが比較的多いです。
また、眼科クリニックは、数が多く求人を探すのも難しくありません。
気になる求人に応募し、眼科の仕事を習得することで仕事の幅が広がるのではないでしょうか。
今回の記事を読んで気になった人は、眼科看護師を目指してみてくださいね。