看護師辞めたいときに知りたい!看護師を辞める損失と続けるための考え方

看護師辞めたいときに知りたい!看護師を辞めるデメリットと続けるための考え方

あなたは今、「看護師を辞めたい」と思っていますよね?

月刊医療労働が調査した「看護職員の労働実態調査報告書」によると、看護師のなんと75%もの人が「看護師を辞めたい」と考えた経験があるそうです。

看護師を辞めたい原因には、「夜勤が多すぎるので身体がもたない」、「病院内の人間関係がつらい」などが挙げられます。
私の友人の場合は「師長や先輩のパワハラに耐えられない!」という理由から、看護師を辞めてしまいました。

上司のパワハラやいじめが問題の場合、同僚が助けてもらえるのでは?と思ってしまうのですが、実際の現場では自分に実害がないよう、我関せずという姿勢を崩さない看護師が多いんですね。
それによって「こんなにつらい思いをしているのに、誰からも助けてもらえない」と孤独に押しつぶされ、精神的に追い詰められてモチベーションも下がり、看護師そのものを辞めたいと考えるようになってしまいます。

あくまでこれはひとつの例ですが、人の命を預かるプレッシャーの中で、長い時間働き続けることは精神的にも厳しいものです。

看護師を辞めてしまった人は「潜在看護師」と呼ばれますが、その数は全国でなんとおよそ70万人にも達するそうです。

そしてなんと、70万人の潜在看護師の中の40%ほどの人は「もう一度看護師として働きたい!」と思っているのだとか。

なぜ、一度は辞めた看護師が、もう一度働きたいと思うようになるのでしょうか?

主な理由として、2パターンが挙げられますます。

まず、「人間関係が嫌で職場を辞めたものの、看護師という仕事そのものが嫌になったわけではない」という理由です。
この場合、看護師を辞めてから「やっぱり、看護師の仕事そのものは楽しかったなあ」と思い返し、辞めたことを後悔してしまうのです。

さらに、看護師を辞めてから「看護師を辞めるデメリット」に気がつくこともあります。

看護師を辞めるデメリットには、具体的に次のような内容が考えられます。

・他の仕事をしようとしたが、看護師に比べると収入が激減してしまう
・看護師の仕事しか経験がないため、他の仕事に活かせるキャリアがない
・自分の要望からかけ離れた求人ばかりで、転職先が見つからない

特に私がよく耳にするのが「看護師以外の仕事は、収入につながりにくい」というお悩みです。

看護師の平均年収は、一般女性の平均年収に比べるとおよそ100万円以上も高いと言われています。
つまり単純計算すれば、看護師として10年働けば、一般職との収入の差は1000万円にもなるのです!

看護師は転職することによって、自由に使えるお金は少なくなってしまいます。
「今以上に稼げる仕事もあるはず!」と希望を持って転職しようとしても、思うような仕事がなく落ちこむ人もたくさんいるのです。

さらに看護師が転職する際には、スキル面でも不利になることも少なくありません。

誤解してほしくないのですが、看護師という専門性が高い仕事は、間違いなく誇れる仕事。
しかし、専門的すぎるゆえに、つぶしが効かなくなってしまうのです。

例を挙げるのなら、事務や秘書の仕事では、ExcelやWordなどのソフトが必需品。
しかし、看護師の現場ではそれらのソフトをメインに、バリバリ使うことはあまりありませんよね。

そのほかにも営業の仕事では、取引先との接待の際に相手を立てるビジネスマナーがなければ成り立ちません。
ビジネスマナーは、市販のマナーにまつわる本を一読してさっと学ぶものではありません。
現場で経験を積み、次第に空気を読めるようになるため、一人前になるためには数年以上の歳月がかかることもあります。

そして年齢が上がっていくと、未経験の仕事にチャレンジすることも難しくなっていきます。
それは、企業が新卒ではなく中途採用をするときは、「即戦力」を求めているから。

中途採用の裏には、人材の教育の時間やコストを削減したいという思いがあります。
さらに未経験の人材を採用する場合には、今後の長い活躍が期待できる若手人材を優先して採用する傾向にあります。
転職のタイミングによっては、看護師を辞めたあと正社員になることもままならない可能性があります。

看護師から別の職種へ転職するには、ハードルが非常に高く設定されているということを覚えておきましょう。

このような背景があるため、看護師がほかの職種に転職すると、次のようなネガティブな気持ちも起きやすいのです。

「やりたいと思った仕事をいつまで経っても任せてもらえないのでやりがいがなく、毎日がつまらない」
「バリバリ働きたいのに、自分はもしかしたら職場で必要とされていないのではないだろうか」

こんな気持ちになりそうな、この記事を読んでくださっている方に、私から心をこめてお伝えしたいことがあります。

その内容とは……。

看護師は、誰でもすぐになれるわけではない、優れた職業です。
人間関係のお悩みや待遇などの不満で、看護師を辞めるのはもったいないのではないでしょうか?

「今の職場の人間関係に耐えられないから辞めたい」「給料が低すぎてやってられない」というのであれば、人間関係に悩まない&給料がいい職場を探しましょう!

ということ。

なんだか熱くなってしまっていますが、何度も言うように、看護師の仕事を辞めることってすごくもったいないんです!

そこで、今回は「看護師を辞めたい」と思っている人のための、前向きに看護師を続ける方法と理想の職場に出会うコツをお教えします!

「看護師を辞めたい!」という悩みを解消するために

看護師を辞めたい理由に「体力的にキツイ」「職場の人間関係が悪い」が多いということを書きましたね。
つまり、これらの不満がしっかり解消されれば、看護師を続けてもいいと思いませんか?

そこで対処法を考えました。

まずは体力面の不満に対する対応です。

体力面でつらいのは、やはり夜勤のせいではないでしょうか。

どうしても夜勤によって、生活バランスが崩れやすくなります。
新人看護師なら不規則な生活リズムをカバーできても、年を重ねるごと体力がもたなくなるものでしょう。

結婚して家庭を持ち、子どもが生まれるなどライフステージが変われば、さらに家事や育児などもしなければなりません。
そして「夜勤が多い看護師の仕事は、あまりにも厳しすぎる」と考えはじめるのです。

体力面での不満を解消する方法に、次のようなものがあります。

1、現在の職場で、働き方を変えたいと伝える!

多くの人が戸惑うのですが、思い切って現在の職場の上司に希望する働き方を相談することがもっともおすすめです。

人手が足りていない職場では相談も気がひけますが、人手不足な病院のほうが相談に乗ってくれる可能性が高いんです。

病院としては、現在戦力であるあなたが不満を抱えて辞めてしまうより、勤務スタイルを変えてでも、長く働いてくれるほうがありがたいのです。

経営者の立場になれば分かりまが、新人を雇うことにはリスクがつきものです。
職場に慣れるまでに時間がかかり、新人を教育するためほかの看護師のリソースを割く必要もあります。
そうなると、忙しい職場がなおさらあわただしくなり、看護師全員が疲弊してしまいかねません。

病院側が「あなたの希望条件」と「新人を入れるリスク」をはかりにかけたとき、あなたの希望条件を聞き入れて働き続けてもらうほうがメリットが大きければ、提案に耳を貸してくれるはずです。

しかし、あなたの提案を聞いてもらえないなら、キッパリサッパリ!別の病院への転職しちゃいましょう。

冒頭では「転職は辞めるべき」と書きましたが、病院や医療施設なら話は別。
培ってきたスキルを生かすことができ、人手不足の今のご時世、どの医療機関でも重宝されるはずです。

胸を張り、別の病院へ転職しましょう。

2、夜勤がない職場”に転職する

今の職場で希望が通らいのであれば、具体的に転職を考えましょう。
できるだけ、医療業界内での転職が理想です。

まずは、希望に合う病院を探します。
求人情報サイトを利用して、病院の求人を検索するのであれば、大手の転職仲介会社が運営しているサイトを使いましょう。
大手の仲介会社は小さなサイトにはない独自の求人情報をもっているためです。
なるべくたくさんの情報を手に入れることが、転職活動の成否にもつながります。

求人情報サイトを使うなら、大手看護師求人サイトから使いはじめましょう。

また、看護師の職場は病院だけではありません。

看護師のおよそ60%は総合病院や大学病院などの医療機関、そしておよそ21%は「診療所・クリニック」、およそ10%は「老人介護施設」、およそ2%は「訪問看護ステーション」で働いています。

このような医療施設は基本的に夜勤がありません。
体力的な負担がなく、看護師として働き続けることができる職場と言えるでしょう。

それでは、それぞれの職場の仕事内容を説明します!

夜勤がない看護師の職場について

夜勤がない医療機関を、さらに詳しく説明していきましょう。

高齢者介護施設
長期的にひとり一人の患者さんとかかわれる職場です。

訪問看護
患者さんの生活に寄り添い、サポートできる仕事です。

診療所・クリニック
さまざまなの患者さんと向き合える職場です。

【夜勤がない職場】1、高齢者介護施設

「介護施設で働く看護師の仕事内容と給料・求人まとめ」の記事でも解説したように、高齢者介護施設の看護師は“介護士ができない医療行為”をします。
具体的には、こちらのような内容です。

・バイタル測定
体温、脈拍、呼吸数や血圧の測定。

・簡単な医療処置
吸引や口腔ケア、胃に直接栄養を届ける胃ろうカテーテルの管理、床ずれケア。

・インシュリン注射
糖尿病の方へのインシュリン注射。

・服薬管理
普段服用している薬の管理。

もちろん、お年寄りとのコミュニケーションも必要です。
一人ひとりの声に耳を貸し、長期的に関わっていく仕事です。

具体的なメリットに、次の2つが挙げられるでしょう。

1、日頃患者さんの体調管理ができるため、患者さんの急変が少ない
日頃の業務はお年寄りの健康管理のため、患者さんの容態変化が病院に比べると少ないです。
看護師のマインド面でのストレスも少ないといえます。

2、長期的に一人ひとりと関係を深められる
病院と異なり、介護施設では患者さんが長期的に滞在しますす。
生活を豊かにしていくこと求められ、決められた仕事のほか、それぞれとの積極的なコミュニケーションもできます。

高齢者介護施設で働く際は、看護師の介助と介護士の介護は境界線が引きにくいことに気をつけなければいけません。
同じ職場で働く者同士、どこまで相手に求めるべきか悩むこともあります。

高齢者介護施設は、病院とは違う雰囲気のため、あらかじめ職場見学をしておくことをおすすめします。
職場見学は、看護師の様子、介護士との連携できているかどうか、全体の雰囲気もしっかり確認しておきましょう。

【夜勤がない職場】2、訪問看護ステーション

超高齢化社会、介護施設の数は十分ではなく、自宅介護を選ぶ人が増えています。
それに伴い、訪問看護のニーズが高くなっています。

「訪問看護師の仕事と役割について」の記事で紹介したように、訪問看護師は、患者さんのもとを訪問してサポートします。

・在宅リハビリテーション
日常生活の動作訓練、リハビリ用の器具にまつわる相談など。

・医療機器や器具使用者のケア
医療機器の使い方レクチャーなど。

・心のケア
患者さんはもちろん、介護するご家族のメンタルケア。

・在宅サービスほか、保健・福祉サービスの紹介
自治体の在宅サービスをそれぞれにあわせてご紹介。

病院や施設とは違って、患者さんのご自宅にッ直接お邪魔するため、患者さんの生活に寄り添いたい方にぴったりです。
メリットには次の2点があります。

1、給与水準が高い
看護師は全国におよそ157万人いますが、訪問看護師とはおよそ3.5万人と、少ないのが現状です。(※日本看護協会の2013年の調査)
まだまだ足りていないため、訪問看護で働く看護師を増やそうと、給料も高めに設定されていますす。

2、患者さんに寄り添ったスタイルで仕事ができる
訪問看護は、患者さんの自宅をうかがって看護します。
日常生活の様子が分かり、生活に寄り添って看護できるうえに、患者さんはリラックスした状態のため、病院のときよりも強い信頼関係が生まれやすいのが特徴でます。

訪問看護ステーションで働く際は、事業所によっては「オンコール」という緊急時夜間呼び出しがあることを憶えておきましょう。
頻繁に呼び出されはしないものの、急変した際には夜間も連絡が入ります。

なかにはオンコール対応がない職場もありますので、あらかじめオンコール対応の有無を確認しておくと安心です。

【夜勤がない職場】3、診療所・クリニック

診療所・クリニック(以下:クリニック)とは、ベッド数が19床未満の小さな医療機関です。
クリニックで働く看護師は、医師の診療サポート、清掃、電話対応、備品管理などの雑務を行います。
いろいろな作業を経験したい方にはぴったりの職場です。

「人気のクリニック看護師の実態や給料、転職のポイント」の記事で紹介したように、クリニックで働くメリットは以下の通りです。

1、残業が少なく休憩もしっかりとれる
診療時間や受付時間が決まっており、休憩がとれて残業も少なめです。
クリニックによっても違いますが、大きな病院と比べるとゆったり余裕をもって働くけます。

2.看護師の負担が少ない
医師の診療ペースにあわせて仕事するため、看護師が単独で判断しなければいけないことがあまりありません。

クリニックで働く際は、入院患者さんの多い病院とは違って、患者さんが定期的に来院してくれなければ経営に影響があることを覚えておきましょう。
クリニックで働く看護師は、患者さんに気に入ってもらえるように、コミュニケーションに気を配るなど営業職のような視点も必要です。
社交的でコミュニケーションが得意な人に向いています。

また、クリニックは医師自身が経営者であることが多く、医師が直属の上司になります。
業務においてもなにかと協力しなければならない機会が多いため、医師とコミュニケーションをとれそうかチェックしましょう。

ただ、どのような職場で際も、避けられない問題があります。
それは「人間関係」。

人間関係の問題は看護師を辞めても仕方ない

記事の冒頭で、人間関係を理由に看護師を辞める人が多いと書きました。
人間関係はどのような職場でも、避けて通ることはできない問題です。

看護師の仕事だけでなく、すべての職種にいえることです。

人間関係がうまくいかないときは、自分だけがつらい思いをしていると考えず、他の職業でもすべての人が悩んでいるんだと思うようにしてください。

人間関係は工夫次第で改善するものです。
人間関係を改善するには、自分のことばかりでなく、相手がうれしいと思うことを考えなければいけません。
人は誰しも、自分が一番かわいいもの。
だからこそ、相手が自分のことを大切に考えてくれていると好意を抱くんですね。

相手を変えようとするのではなく、自分が変わることも大切です。
相手を変えることに比べ、自分が変わるのはカンタンなはず。

勇気をもって踏み出しましょう。